司法書士は複雑で分かりづらい法律関係の書類作成や裁判外の和解を代理するなど、もしもの時には心強い味方ですが、「費用が心配…」という声も聞かれます。お金がかかりそうで敷居が高いというイメージもありますが、実際はごく良心的な費用相場であるというのが一般的です。そこで、ここでは司法書士を依頼するために必要な費用についてお伝えしてきます。現在困っているという方はもちろん、どなたもいつ必要になるか分からないため備えとして確認しておくことをおすすめします。

■まずは相談から

依頼前に相談することが一般的ですが、相談にも費用が発生します。不動産登記や相続問題など基本的には30分ごとに5,000円と、弁護士への相談と変わらない価格相場です。相談後、依頼をするなら無料となっている場合もあるため、事前に確認しておくといいでしょう。個別の相談でも、借金の問題であれば3,000円など問題によって費用が異なる場合もあります。また、相談の内容によっては税理士や弁護士が同席するとなると別途費用がかかるため、こちらも事前に確認しておくことが大切です。

相談の種類は不動産登記や相続問題、借金だけでなく家庭や教育問題といったものから、家計についてやキャリア・資格・開業についても受け付けている事務所もあります。

■司法書士といえば相続登記

司法書士の得意分野といえば、相続・登記でしょう。遺言があり問題がこじれていなくても普段接することのない用語や書類を集めるのは本当に骨が折れ、間違いがあればやり直しと時間もかかります。また、ご自身で手続きを行ったとしても、実費はかかるため始めから専門家に依頼するほうが楽という意見も。一般的な費用をみてみると事務所の方針や課税標準額によっても費用は左右されますが、一般的には4~9万円ほどかかります。またそれ以外に必要書類の取得費用や登録免許税もかかります。

実費を詳しく確認すると

*調査のために必用な書類費用

・名寄せ帳:1通300円(自治体によっては無料の場合も)

相続した不動産に、間違いなどがないかの調査に必要な書類です。

・固定資産評価証明書:1件にごとに数百円

登録免許税を導き出すために欠かせない不動産の正当な評価額を調査する為に取得します。

・登記事項証明書:1通600円

不動産に抵当権や共有者がついていないか確認するための書類です。

*申請に必要な書類費用

故人の書類

・戸籍謄本:1通450円~700円

故人の出生から死亡までの情報が書かれている戸籍謄本などが必要です。現在の相続人以外にも子や養子がある可能性があるため、出生まで調べるのが一般的。平均で3通、多い方だと10通以上になる場合もあります。

・故人の住民票の除票:1通200円~400円

同姓同名の誰かではなく、確実に故人が該当不動産を所有していたことを確認するために必要な書類です。

*相続人の書類関係

・相続人すべての戸籍謄本:1通450円ほど

・不動産を相続する方の住民票:1通200円~400円

・相続人すべての印鑑証明書:1通200円~400円

相続人であることを証明するために必要な書類です。

*その他の費用

遠方の市町村役場から書類を取り寄せる場合、郵送でやり取りすることができますが、送料などは依頼者が負担することになります。1件あたり500円ほどなので出向くよりは良心的です。また、これらの取得も司法書士に依頼することができますが、数千円から数万円の代行料金が発生する場合があります。

*登録免許税

固定資産税評価証明書で、固定資産評価額を確認し、この数字に0.4%をかけた金額を税金として納付する必要があります。

■不動産関係の費用

相続以外にも司法書士が不動産のために行う手続きがあります。

・所有権移転登記:2~6万円+登録免許税

・仮登記:3~5万円+登録免許税

・所有権登記名義人変更:1~2万円

・抵当権設定:2~4万円+登録免許税

・抵当権抹消:1~2万円

■遺産相続関係の費用

遺産相続の書類を作成する場合も司法書士に依頼が可能です。

・全相続人調査:5~10万円

・相続関係説明図作成:1~3万円

・遺産分割協議書作成:5~10万円

・遺産分割証明書作成:1~2万円(1通)

・上申書等作成:1~2万円(1通)

・戸籍謄本等の確認作業:1~10万円+書類代

・法定相続情報証明書取得:3~5万円+書類代

■立会には費用が発生する

事務所以外での打ち合わせや裁判所での立会にも別途費用が必要です。

・日当(半日):1~2万円+移動費

・日当(1日):3~5万円+移動費

・取引立会料:2~6万円+移動費

・面談同行:3~5万円+移動費

・調査業務:5~10万円

■プロに任せるという選択

法律関係の手続きは複雑で仕事が忙しいから手がつけられないという場合は、専門家に任せるのもおすすめです。相場についてお伝えしてきましたが、びっくりするほどの金額ではなく手が届きそうな良心的な価格であることが分かります。ですが、事務所によって費用は異なるため、事前に確認しておくとスムーズに手続きを進めることができるでしょう。